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東京都中央区の歴史
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所在地 中央区銀座6-10 (銀座松坂屋屋上)

  靍護稲荷神社
抑も靍護大明神は今を去ること百五十年の昔、文化十二年は如月の午の日、山城伏見の本宮より勧請して江戸の根岸の里に奉安す、爾来店主店族は素より江戸市民の深き信仰を蒐めて今日に至れり、明治十四年の或る夜神守の親爺は神殿附近に於いて白狐を認めたるがその跡に一卷の掛軸遺畄しあるを発見し怪しみて■けば卑くも三州豊川稲荷大明神の尊像にてありしかば直■にその由を店主に告げて神霊と共に奉祀して今日に及べりと伝う大明神は霊顕■に顕にして特に火防の神として世々附近住民の難を救はせ給へる事一■に止まらず近き例に徴するも去る大正十二年九月関東大震災亦大正十四年三月日暮里の大火に当り既に危く見えたるにも拘らず神域社殿は銀座松屋舎宅の凡べて無事なるを得たるは今尚世人の■に新たなる所なり昭和四年己己の春二月十八日 二の午の吉辰を■日枝神社宮司に請うて神霊を分霊し地上八十尺の本館屋上に奉安して茲に遷座の式を行えり
 昭和四十年四月十五日誌

今より150年春、伏見の本宮より勧請して奉安。白狐の持ち来る豊川稲荷大明神尊像を祀ると伝えられる。大震災、日暮里の大火より町内を守ったことは有名。
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